人生3回目の歯科矯正スタート。インビザライン矯正の仕組みとは

歯列矯正

アンカースクリュー(ミニスクリュー)を埋込して約1ヶ月。

スクリュー周辺を指で押すと少し痛く
自分で鏡ごしにチェックしたかったのですが
ピンが小さいため、さっぱり様子がわからず。
(近視と乱視とロウガンで)

診察時、T先生に聞いてみたら、
「ピンの外に出ている針金を
 指で歯茎に押し当ててしまうと痛いんですよー」
とのお話で、スクリューは無事に顎の骨にくっついていたのでした。
なんでもちゃんと聞いてみるものですね…。
これで安心して次のステップに進めます。

インビザライン、最初に受けとるアイテム盛りだくさん

矯正スタートの日は、こんなふうに
紙袋いっぱいのキットを受け取ります。
写真左上の箱が全部で4つもあったので、
なんだか結婚式の引き出物をもらって帰る人みたいな感じになります。
(軽いですけど)

本当に歯と歯茎の形にピッタリ作られていて、造形物として面白い

これが実際に装着するマウスピース。
よく見ると3Dプリンタで制作する時の
縞々が見えます。Made in Mexicoとのこと。
地球の裏側からはるばる届くのです。

インビザライン矯正のキモ? 口腔内スキャナーiTero

インビザライン・ジャパンという会社の
マウスピース(アライナーとも言う)矯正は
最初に ” iTero ” という口腔内スキャナーを使って
歯と歯茎の3Dデータを取り、
そこからどうやって歯を動かすか計画を立てて実施します。
この iTero が面白くて、最初ワクワクでした。

ポータブルタイプのiTero。画像はインビザライン・ジャパン公式サイトからお借りしました

こんな感じ↑の白い懐中電灯みたいなスキャナで
口の中を撮影すると
本当にあっという間に
上記画像のPC画面に出ているような
歯と歯茎の3D画像が出来上がります。

「歯茎の中身」も組み込んだ、3Dシミュレーション動画

ただ、これだけでは
歯と歯茎の「表面的なカタチ」のデータのみなので、
ここに、先日のCT検査等
(セファロとかパノラマとかいうそうです)
による歯根や顎骨の状況
つまり歯と歯茎の「中身のデータ」を組み合わせて
どうやって矯正を進めるのか、先生が計算する訳です。

歯根がどうなってるか、超重要。

歯の根っこや顎の骨が入るとこんな感じ ↓

ミリ単位のマス目つきで、どの歯をどのように動かすか、シミュレーションを見ることができます。動画になっているので患者のイメトレにもなる。

なるほど、ここまでわかれば
歯根の角度顎の骨の位置や範囲もわかるから
「この人は歯が大きくて顎が小さすぎるから
 抜歯した方がいいね」とか
「顎の骨の形から見て、ここまでは動かせるね」とか
そんなことも確認しながら矯正できるんですね。

そもそも、歯の生えている向き
噛んだ時に力が掛かる向きを合わせていくことは
先々を考えれば、とても重要なはず。

何十年も変な力をかけ続けてしまうと
いずれ歯と顎は何かしらおかしくなるでしょうしね。
(=その結果が今の私である)

ついでに私の場合は、噛み合わせ治療のための
仮歯も被せているので、
被せ物の向きや高さも関係します、たぶん。

マウスピース矯正は90年代後半に始まっているので
今や20年以上の歴史があり、その間に
膨大な数の症例データをもって
改善されてきているのでしょう。

3回目の矯正にあたり
この数十年の、機材と研究の進化を
しみじみ面白がっています。

そして気づいたことが一つ。
「マウスピース矯正は、ものすごく患者の精神力が試される」のです…。
(次回に続きます!)

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