ワイヤーとマウスピース矯正、どちらを選ぶ? ①ワイヤー生活のリアル

歯列矯正

私がワイヤー2回とマウスピース矯正、
両方経験した上で、患者の立場で
改めて各治療の特性を考えてみました。
現在、自分やお子さんの矯正を考えている方の
判断の参考になれば嬉しいです。

ワイヤー矯正のデメリット

まずは…さらっとデメリットから。

デメリット①:1ヶ月に一度、ワイヤーを締めた時の痛みがキツい

月一回、矯正歯科に行って
ワイヤーをメンテしてもらうのですが
これをやった日の夜は眠れないほど痛くて…
(人によるのかな?)

普通のご飯はまず無理で、数日間はお粥生活でした。
「痛い時は塩水を口に含んで」とか言われましたが
そんなものは全く役に立たず、
子供ゆえに痛み止めを飲むこともなく
(そんな知恵はない)
ひたすら耐えるのみでした。

1ヶ月分の歯の移動にかけるパワー
この日、いっぺんに掛けてしまうんだから
そりゃ、痛いと思います。

まずこの辺が、7日〜10日に一度の交換で進めていく
マウスピース矯正とは違うところでした。

塩水で楽になる人って、本当にいらっしゃるんでしょうか…???

デメリット②:口内炎ができやすい

歯の表面に貼り付ける金具やワイヤーが干渉するので
どうしても口内炎ができやすくなります。
一応、器具にくっつけて口腔内を保護する
保護ワックスみたいなものもあったんですが
すぐ取れて役に立たなかった記憶があります。

デメリット③:歯磨きしにくいのがストレス

ワイヤーやブラケットが付いているので、
毎日の歯磨きが思うようにできないのが
私にとっては結構ストレスでした。

この時のトラウマなのか、今でも
「金具のついてない歯磨きって楽ちん!」と
毎回思っているくらい。

装置の縁のあたりは特に磨き残しやすいので
やりづらくても虫歯にならないためには
何とか丁寧に歯ブラシをしなければいけません。

私はワイヤー矯正を2回やっている間、
これ以上痛い目には遭いたくなかったため
何とか歯磨きを頑張って
ごく小さな虫歯1回だけで済ませたのでした…。

デメリット④:装置が目立つ。口の中が黒っぽく見える。

当時の矯正っ子たちにとって辛かったのは
口を開けた時に、銀色のブラケットとワイヤーが
ものすごく目立ったこと。

学校行事の記念写真で、少しでも口を開けて
写ろうものなら、お歯黒みたいな写真ばかりで
いまだに写真を撮られるのは苦手です。

これに関しては、今は透明樹脂のブラケットや
ホワイト塗装のワイヤーもあるので
(塗装だからハゲには注意ですが…)
だいぶ黒目立ちは軽減されましたね。
昔とは相当違いますよ!

ブラケットやゴムの色で、だいぶ見え方が違います。

デメリット⑤:食べ物が装置に詰まりまくる。

食事をすると、必ず器具に食べ物が詰まります。
ほうれん草や三ツ葉なんかは
めちゃくちゃ引っかかりますし、
麺類とかご飯粒なんかも、意外と詰まって困る。

歯磨きも超面倒くさいけれど
それに耐えて口腔ケアを頑張るしかない。
(でないと後で痛い目をみます=虫歯)

デメリット⑥:寝相が悪い子供には、ヘッドギアがめちゃくちゃ辛い

子供の頃の矯正では、口内のワイヤーだけでなく、
就寝時にヘッドギアを装着していたのですが
これ、顔の左右に針金が大きく張り出している為
仰向けにしか寝られないのが本当に辛くて
だいぶサボってしまいました。

私の寝相の悪さは天下一品でしたし
横向き寝やうつ伏せ寝も好きだったので
寝る時の不自由さは半端なく…
(ワイヤーを締めて痛いのは月一のみですが、
 ヘッドギアは毎晩ツラいのです)

現在、大人の場合はアンカースクリューで
対応できることが多いと思いますが、
アンカースクリューが使えない年齢の子供には
ヘッドギアを使うこともあるとか…

これは独り言ですが、
そもそも横向きに寝てる時は
計画通りに歯に力がかからないだろうし
寝相のいい子限定の器具なのでは?
(個人の感想です)
私にどれだけ効くの?とコドモなりに
不思議に思っていました。

なので実際、ヘッドギアが一番納得いかなくて
辛かったかもしれません。

以上が、子供の頃のワイヤー矯正で辛かったことです。
でも今回、マウスピースをやってみて
意外なワイヤーのメリットにも気づけまして…。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正、最大最高のメリット:精神力ゼロでも、矯正治療がおまかせで進む!

これは結構大事なことだと思うんですが。

痛かろうと歯磨きしづらかろうと
いっぺん装置をつけてしまえば外せないし
あとはワイヤーが頑張ってくれるので
患者側の作業がほぼ無いこと。
精神力であれこれやらなくてもいいこと。
これが、ワイヤー矯正の最大のメリット
でしょう。

マウスピース治療では、トータルの装着時間や
交換時期を自己管理しなければいけないけれど
ワイヤーだとそんなことは一切考えなくていい。

矯正3回目、かつ両方経験した立場から考えると
子供で1日20時間のマウスピース装着を
管理できない場合や、
または大人でも

性格上、あるいは忙しすぎるなどの事情で
矯正治療の継続に
精神力を振り向けられなさそうだと思ったら
ワイヤーにしておくのもアリ
かと思います。

ほぼ、おまかせで、いける。それがワイヤー矯正。
(ヘッドギアや顎間ゴムは除く)

もうこんな感じでおまかせですよ

メリット:つけ外しの手間、食後即時の歯磨きの手間がかからない!

外回りのお仕事などで、外食が多い人、
出先でパパッと食事を済ませることが多い人は
マウスピースだと、日々のつけ外しの手間が
結構煩わしいはず。

マウスピースって、
食後に歯磨きしてからでないと
再装着できないので…

それが原因で、装着時間が短くなるとか
マウスピースを外出先で紛失したりとかも
ありえるので、そういうのが面倒くさい人は
ワイヤー矯正、検討してみるといいかも。

ちなみに、マウスピースをつけたまま
柔らかいものや噛み切らないものならいけるか?と
試しにいろいろ食べてみたのですが
何だか美味しく感じませんでした…味覚って不思議です。
それ以来、せっかく美味しいものを食べるのに
その瞬間が勿体無いので
食事の時は外すことを心に決めました。
これも体験的学習とかいうやつでしょうか。。。

実はこれもメリットだった?!:金属装置は、食べ物の着色を一切気にしなくてOK

金属製の装置は目立つのが欠点ですが、
何を食べても着色しないという
脅威の無敵さを誇ります。

今は、透明樹脂製のブラケットを使う人も多いので
おそらくカレーを食べれば黄色く染まるし
濃いめのトマトソースやケチャップ、
コーヒーでも少し色がつくでしょうか。

イメージとしては
タッパーに一度でもカレーを入れたら
うっすら黄色くなって取れないし
後でハイターに漬けてもダメですよね。
それと同じと考えてください。樹脂は仕方ない。
(口にハイターは入れられないし)

子供だとカレーを数年我慢するのはつらいでしょう、
給食でも出そうですね、カレー炒めとかも。

当時の私は、オール金属製の装置だったので、
全く着色を気にせず、無敵状態で過ごせていました。

よって、お仕事などで
着色しやすい飲食物を摂る機会が多いなら
(料理人で試食が多いとか、バリスタとか)
矯正装置の素材を
金属多めにするのもアリかもしれません。

以上、ワイヤー矯正をするときのリアルな生活が
イメージできましたでしょうか?
次回は、マウスピースについてまとめます。

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