ワイヤーとマウスピース矯正、どちらを選ぶ? ②マウスピース生活のリアル

歯列矯正

マウスピース矯正、最初の1ヶ月は練習期間

マウスピース(アライナー)生活の最初の1ヶ月は
アタッチメントもゴム掛けも無しでした。
それでも、多少は奥歯がぐらつき始めた感覚がありますね。

まずはマウスピースの着脱と
長時間の装着に慣れることから始まります。
私の場合は、レジンの仮歯がついているので
マウスピースのつけ外しは、レジンが取れないよう
特に!慎重に!やらないといけません…
最初は、レジンが取れやしないかとヒヤヒヤでした。

そして2ヶ月目に入る時に
歯の表面にアタッチメント類を装着し
ゴムをかけ始めます。
これまた、レジンの表面には
普通の歯に使う接着剤が使えないので、
T先生が色々工夫しながら取り付けてくださいました。
(レジンを少し削ってから貼り付け)

アタッチメントの有無の影響は大きくて
マウスピースをはめた時の感覚が大きく変わり
ここから歯がぐっと動き始めます。

マウスピース矯正のメリット(但し書き多め)

メリット①:痛みは軽め(ただし歯のグラつき感はある)

インビザラインのマウスピース1枚を
1週間装着すると
歯を0.2〜0.25mm動かせるそうです。
つまり1ヶ月(4週間)だと
0.8〜1mm動くってことになりますね。
確かに、そのくらいの隙間が開いてきます。

これがワイヤー矯正の場合は
調整の日に1ヶ月分まとめて力をかけるので
調整後の数日間は相当痛みますが、
それが1/4になるだけでもだいぶ楽でした。

ただしそれでも、まず奥歯から動かしていくので
食事の時にマウスピースを外すと
歯のグラつきを結構感じます。

噛み締めて味わう厚切り肉などは
今のところ、美味しくは食べられませんね。

メリット②:口内炎はできにくい(ただしゼロではないと心得る)

ワイヤー矯正に比べて
マウスピースの表面はツルツルの樹脂なので
装着時の頬肉の引っ掛かりはほぼ有りません。

ただし、食事の際にマウスピースを外すと
咀嚼中にアタッチメントの角が当たるので
たまに食べ方に失敗して
ザクザク傷つくこともあります笑

食事中だけ、ちょっと注意です。

メリット③:歯磨きはワイヤーより簡単(ただし各種アイテムが要る)

2ヶ月目に入って、アタッチメントがつくと
歯の動きが大きくなり
びっくりするほど歯と歯の間にスキマができます。

この隙間に食べ物が結構詰まるんです…。
鶏肉、野菜、ごはん…固形物なら大抵詰まります。

そして食べ物が挟まったまま
マウスピースを装着しても虫歯になるし
そもそも歯が上手く動きません。これは大問題。

しかも、スキマの大きさも日に日に変わっていくので
歯磨き道具を各種取り揃えて、取り掛からねばなりません。
私が今使っているのはこちら。

・普通の歯ブラシ
・毛先が細いタイプの柔らか歯ブラシ
 (マウスピース洗浄にも便利)
・デンタルタフト
・歯間ブラシ 4S(いちばん細いもの)
・柔らか歯間ブラシ SSS-SS
・デンタルフロス

  …結構いろいろ使ってます。

何でこんなにあるかというと、
昨日まで歯間ブラシが通った場所が
翌日にはもう通らなくなっていたり、
逆にスキマが広がりすぎて
細いブラシがスカスカで使えず
太めの歯間ブラシが合うようになるからです。

確かに、ワイヤーよりも歯磨きは楽です。
でも毎回、鏡と睨み合いながら時間をかけて
歯磨きしないとダメですね。

真面目に磨くなら、ですが。

メリット④:装置が目立たないのが最高(ただし女性は口紅に気をつけて)

インビザラインは厚さ0.5mmの樹脂でできており
歯の形にピッタリ合わせて作られているので
矯正中だと気づかれた事は
まだ一度もありません!これは本当に素晴らしい!

しかも、日本語を普通に喋っている程度なら
スマホの音声入力にも全く支障はありません。
(外国語だと少し怪しくなる程度)

ただし、女性の場合、口紅がマウスピースの前面に
ガッツリつくことがあるので笑
なるべく唇の外側に塗ったほうが良いし、
メイクの最後に鏡でしっかり確認したほうがいい。
(一回、気づいてなくて…鏡見て慄きました)

メリット⑤:アンカースクリューは負担が少なくて楽!

アンカースクリューにゴム掛けをして
歯を奥に動かしていますが、
ヘッドギアに比べて圧倒的に楽です!!!
個人的にはこれが一番嬉しいかも。
寝返り打っても大丈夫だし。

これに関しては、但し書きはナシ。本当に最高でした!
(ヘッドギアのトラウマが…)

マウスピース矯正のデメリット

個人的デメリット:装着中にお茶が飲めない。

糖分入りのものは虫歯の原因になりますし、
例え無糖でも
マウスピースに色がつくという点から
色付きの飲料は避けたほうが良いです。

矯正開始時の一週間で、
色が薄めの紅茶と、煮出したハト麦茶を飲んで
どのくらい色がつくか試してみたら
うっすら茶色くなっていました。

まあ、人に会わない仕事や
オンラインでしかミーティングしない仕事なら
許容範囲かも…(流石にコーヒーは着色すごいですが)

着色に関しては、1週間の装着期間と考えて
最後の日あたりなら
あまり気にせず飲んでもいいかなとは思っています。

ただし、次のマウスピースを
失くしたり壊したりすると
前週のを使う羽目になるので、そこだけ要注意。

個人的に、お酒はほとんど飲まないけれど
嗜好品としてのお茶類が大好きなもので…
(エンゲル係数ならぬ、お茶係数があるなら
 相当比率は高いです。)

1日に何度も、紅茶、緑茶、ほうじ茶、蕎麦茶、
煮出すタイプのお茶などを飲んでいた私には、
これが結構さみしい。

頑張って早く終わらせようって、燃えるほどに。

最大のデメリット?:自分との戦い。装着20時間の自己管理が必須

マウスピース矯正は
つけ外しができるのが最大のメリットで、
その裏返しが
「自分でつけ続ける根性がないとダメ」ってこと。

「食後にゆっくりお茶してリラックス…
 いやいや、その前に
 歯磨きしてマウスピースつけなきゃ。」


ここが、いい噛み合わせ、いい歯並び、
ちゃんと噛める体になるための頑張りどころですね。
目指すものがあるなら、自分で頑張らないとダメだから。

まあでも…完全お任せのワイヤー矯正に比べて、
この習慣づけが大変だっていう人は
多少は居そうだなとは思いました…。
食後ってついのんびりしちゃいますもんね。

私は比較的、時間が自由な仕事をしているのもあり
この生活にだいぶ慣れてきて
なんとか1日20時間の装着を達成できています。

早く、自由にお茶が飲める生活を送りたいって
いうのもありますからね!

当初の治療の目標、目的地を忘れない。
歯科矯正は、それも結構大事。

結論、今回はマウスピースで良かった

総じて、2ヶ月マウスピース装着し
アンカースクリューで治療してみた感想。
今回の私の場合は、これで良かったです。

自分の意思でしっかり終わらせる、と
燃えられていますので笑

項目マウスピース矯正ワイヤー矯正
痛み軽いが、歯がグラつく感覚ありワイヤー調整時は激痛、数日お粥生活
装置の目立ちにくさ装着していることがほとんど分からない金属製だと目立つが、透明ブラケットやホワイトワイヤーで軽減可能
口内炎滅多にできないが、食事中はアタッチメントに注意金具が干渉するので口内炎ができやすい
歯磨き比較的楽だが、専用ブラシやアイテムが必要装置の周りを丁寧に磨く必要があり、難易度高め
自己管理装着20時間を自分で守る必要がある一度装置をつければほぼ管理不要
食べ物の制限着色や硬い食べ物に注意食事中に詰まりやすいが、硬いものもまあまあOK

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