本日、骨隆起切除手術の1回目を受けました。
4つあるうちの1つ、左の内側を取りました。
血行障害を起こしてしまうから
いっぺんに全部はできないとのこと。
(いや、怖いので1個ずつで是非…)
口腔外科の手術は初めてなので
相当緊張しましたが…
ありがたいことに麻酔がよく効いて、
ほとんど痛くないまま終わりました。
麻酔時の微かなチクンと
途中で1回か2回チクンとした程度だったかと。
15時頃スタートし、概ね2時間弱で終了。
開口していると唇の端が乾くって人は、
リップクリームを持参して
たっぷりめに塗っておくといいですよ。
麻酔と切除。初めての口腔手術、イメージと違いました!
最初に歯茎の外側、
それから歯茎の内側に麻酔をします。
(チク、クイー、くらいで、辛くはなかったです)
歯茎を切開されている頃には
もちろん全然感覚はなくて
あとは口を開けておまかせするだけ。
どうやって骨を切除するのかというと、
①出っ張りの上側から「切り込み」を入れて
②途中までは
超音波のメス?みたいなもので切って
③最後の部分だけを
ノミ?みたいなものでコンコン打って取る
そんな流れでした。
①②では、
ひたすら削る音が聞こえてます。
骨伝導するから、よく聞こえる。
(自分が削られる音なんて滅多に聞く機会はない)
削り屑は即座にバキュームしてくださいます。
③の、ノミでコンコンする時は、
3センチくらいのゴムブロック?を
支えに噛みながら、打ってもらいます。
もっとガンガン
打たれるのかと思っていましたが…
S先生が繊細な力加減で打つので、
顎関節そのものに
ドカンと力が掛かることがないのが
何とも不思議でしたね…。
(すごいピンポイント感)
支えのゴムブロックをしっかり噛んでれば
何とかなる、と言う感じです。
それに、麻酔をしているためか
出血もほとんどなく
血の味を感じることもあまりなかったです。
手術後と、夕食前に口をゆすいだときに
あ、血がちょっとは出てたんだと思う程度で。
麻酔が足りなければ言ってね、とのことでした。
(足りててよかった)
私の事前の勝手なイメージでは
全部ノミでガンガンやって
顎が外れそうになるのかと思ってたし、
血がいっぱい出てむせるのかなとか
心配をしていたのですが
実際は全然違いました。
違ってよかった。
術後は「歯の包帯」で安心サポート
麻酔が効いているから、
縫われている時も、ほぼ感覚はありません。
それが終わると、S先生が
「歯の包帯ね」といって
特製のマウスピースを着けてくださいました。
透明のマウスピースに
写真のような肌色のソフトな素材を塗り固めて
施術箇所を覆うかたちで装着するのです。
これが大変秀逸でした!
糸が舌に当たらなくて楽!
今回、4〜5針ほど塗いましたが
このマウスピースのおかげで
縫合糸が舌の側面や裏に
あたらない、ひっかからないようになっていて
とても楽に過ごせました。
傷をクッと押さえてくれるのが楽!
手術では
歯茎の皮?を一旦剥がしているわけですが、
マウスピース裏の、柔らかい肌色の素材で
術後の傷全体を押さえていてくれる為
ものすごい安心感がありました。
(しかも押さえて止血されてる感じ?)
術後は、これを装着していると
傷の疼きがほぼなくて、楽に過ごせました。
食事の時は外してくださいと
言われていたものの、
手術当日の夕食時にいざ外してみると
急に傷が疼きまして…
あわてて再度装着し、
そのまま急いで食事を済ませたくらいです。
術後の養生って大事で、
この段階で早く皮をくっつけた方が
治りもはやいはず。
つけっぱなしでいれば、
食事の時にうっかり食べ物が
傷周辺に押し当たったりする心配も
ないですしね。(押されたら皮がずれる)
「歯の包帯」というか
「歯茎の包帯」というか、
このマウスピースがなかったら
術後がだいぶしんどかったと思います…
事前にJ先生とS先生で話し合って
これを作っておいてくださって
本当に助かりました。
麻酔が切れないうちに、
痛み止めを飲んで、手術終了です。
手術後の注意点と、飲み込み時の痛み対策
麻酔が切れた頃合いにも
出血や腫れがないことを先生に報告。
手術当日は、安静に過ごします。
【術後の注意点】
◾️入浴はシャワーのみOK(湯船はNG)
◾️運動、お酒は禁止。
◾️刺激物や熱い食べ物はNG
◾️柔らかい歯ブラシで、傷に触れないように歯磨き。
お風呂はシャワーならいいですよと
言われましたが、怖いのでそのまま就寝。
(この日は朝風呂してからクリニックに行きました)
特に、食事で体温より温かいものは絶対ダメ!
(うっかり口にするとかなり痛い!)
何でも冷まして食べましょう。
(冷たすぎるものも刺激になるのでダメです)
歯磨きは、そーっとやります。
手術の痕が、歯茎の端から4ミリくらい?
離れていたので、何とか触れずに磨けます。
毛先の細い、柔らか歯ブラシだと安心でした。
刺激物も避けます。
(うっかりお粥に生姜とか入れたらダメ絶対)
私は、そもそも痛そうで怖いので
しばらく何も食べないでおこうかと
思っていましたが、
J先生から
「抗生物質はタンパク質を摂らないと効きが悪い」
「ちゃんと食べないと傷の治りが悪くなる」
などのご指摘があり、当日夜から
バランスよく食べることにしました。
とは言っても、
まだ顎関節リハビリ中で
流動食など柔らかいものだけしか
食べていませんが、
今日からは顎関節の痛みだけではなく
傷からくる「ごっくん痛」との戦いが始まります…。
口腔外科手術後の「ごっくん痛」とは?
ものを飲み込む時、舌や喉の筋肉が動くため、
それに傷が引っ張られて
ビリッとした痛みがあります。
これを「ごっくん痛」と呼ぶそうです。
手術後、いつものように水を飲んでみたら
痛み止めを服用していたのにビリッときた!
(麻酔を排出する意味でも、水分は摂りたい)
これはいけない…
痛いってことは、傷を引っ張ってるってことだし。
試行錯誤した結果、
喉の奥の方に、食べ物を少しだけスプーンで運び
できるだけ喉の「奥」の筋肉だけ使って
ごくっと飲み込む…という感じでいけば
痛みが軽減されることがわかりました。
上を向いて、喉の奥で飲み込め!くらいの感覚です。
この時、とろみがあるものだと
喉の奥に運んで飲み込みやすいので
お粥やポタージュ、ミキサーにかけたもの等が
術後の食事や水分補給にはおすすめです。
(とろみ調整食品について書いた記事はこちら↓)
■タンパク質
牛乳、豆乳、プロテインなど
■炭水化物
お粥(お米にもタンパク質入ってますね)
■脂質
牛乳、オリーブオイル
(ポタージュにバター入れてもOK、ただし食べる時は常温で)
術後の数日間、噛まない食事で
簡単に摂取するならこんな感じでしょうか。
あとはマルチビタミンサプリを気休めに飲んでます。
自分で痛み止めが切れる時間を把握しておくと安心
私の場合、ロキソニンだと
7時間くらいもつというのが分かっているので、
(顎リハビリ当初の頭痛でも確認済み)
当面は7時間サイクルで薬が飲める生活をします。
次の日が休みだとしても、寝坊しない方がいい。
痛み止めが切れる30分前には、
次の薬を飲めるようにしたほうがいい。
(翌朝、薬が切れた痛みで目が覚めた…)
痛み止めが切れて、傷を腫らしたりすると
治りが遅くなるだろうし。
あと、顎を下から触ると少し違和感があるので
(切ったばかりだから当然ですね)
頬杖ついたりしないように気をつけてます。
それから念の為、枕にタオルを敷いて寝ようかと。
(夜中に口開けて寝て、血が垂れたらやだなとかいろいろ)
兎にも角にも
今日一日が無事に終わったことを感謝します。
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