TS先生が3時間かけて装着してくださった仮歯。
本当に、本物の歯のよう。
事前の制作過程で、どれだけ試行錯誤されたのか…
世の中、私には出来ないことを出来る人が
様々いてくださる。なんと有難い。
装着してから1週間ほどの使用感を
まとめてみました。
仮歯で変わった噛み心地:歯の長さの変化に慣れる
仮歯装着後、最初に上下噛み合わせてみた時の感触は
まずはシンプルに「歯が長くなった!」ということ笑
何せ、奥歯が上下で歯1本分くらい長くなったので
顎を動かすとすぐ
あっという間に歯がふれ合います。
咀嚼のストロークがすごく短くなった感じ。
最初のうちは、食物を口に入れるときに
今までより少し小さめに切っておかないと
歯が長い分、引っかかって上手く噛めませんでしたが
1週間ほど経つと
すっかり慣れて気にならなくなります。
最初の2〜3日だけ、上手く押し込めず
モゴモゴしていた程度です。
唇が閉じづらいということもありません。
本来の歯の長さに近付いただけですもんね。
噛み合わせ位置が一定になってきた
装着後、TS先生が
前歯で合うようにしておいたよと仰った通り
(そんなふうに造れるのが本当に不思議ですよ!)
ぱっと噛んでみると
上下の前歯が触れたのがすぐわかりました。
そして、カチカチと噛み試してみると
今までのようにどこでも噛めるというわけではなく
前歯が合うだけでなく、奥歯まで全体に
「ここ!」っていう噛み合わせ位置があるのに
気づきました。
左右のバランスもピッタリです。
今までそんな定位置はなかった…。
食事の時、噛む位置はいつも適当でしたし。
さらに今まで噛んでいなかった場所で
食べ物を噛めるのも、新鮮な気分ですね。
仮歯がついた今は、出来るだけ
一発でその位置で噛み合わせられるよう
ひと噛みひと噛み気にしながら食べています。
これは習得するまで少し時間がかかるかもしれません。
下顎が正しい位置に。気道が広がる感覚とは
ここ数ヶ月かけて、T先生ご指導の顎リハビリで
顎関節を赤矢印の方向に伸ばしてきたのですが
今回、最初に仮歯で噛み合わせた時に
この赤矢印の方向に
下顎が引っ張られる感触がありました。
もしかして最近
顎が少し戻ってしまっていたのか?!と
一瞬焦りましたが
数日でこれも気にならなくなりました。
どうやら一定の噛み合わせ位置で噛んでいると
顎が慣れるみたいです。
これに付随してか
口を閉じている時(歯を噛み合わせている時)
気道が若干広がって感じるというか
呼吸がしやすいような感覚があります。
歯一本分、喉も縦に開いたんでしょうか。
顎リハビリの最初の時のような
頭痛や肩こりは一切なく、普通に過ごせています。
ショリショリ音が新鮮。仮歯で変わる咀嚼体験
仮歯をつけてから
きゅうりの薄切りやごぼうサラダを食べると
口の中で「ショリショリ」と
野菜が噛まれている音が聞こえることに気づきました。
なんと、きゅうりがすり潰されずに
噛み切られている!(これが当たり前?)
ものすごく久しぶりに、こんな音を聞きます。
そういえば、自分の咀嚼音がおかしいなと思ったのも
治療を相談するきっかけでしたし…。
まだ、定位置での一発噛みを練習中なので
きゅうりも薄切り程度しか噛んでいませんが
このショリショリ音って
気のせいか、野菜が美味しく感じるんですよね。
和食の料理人さんだって
よく切れる包丁で切った方が
野菜も魚も美味しくできるわけで…。
歯だって、ちゃんと噛みきれる方が
風味が良くなって
美味しく食べられるんじゃないかな。
音の効果だけじゃなくて。
食は五感で楽しむものといいますが
歯の切れ味が良くなり(味覚UP)
骨隆起切除で、香りや味を感じやすくなり(嗅覚)
噛んだものの舌触りも今までとは違うし(触覚?)
美味しい音が聞こえるようになったら(聴覚)
もはや向かうところ敵なしみたいな
気分になるじゃないですか…。
歯磨きとフロス
歯磨きは今まで通りでOK。
歯と歯茎、レジンとの隙間は
より意識して丁寧に磨いています。
これから矯正で歯を動かす為、
T先生に歯と歯の間のレジンを切って
歯を一本ずつに分離していただいています。
この隙間はとても狭く
大事な仮歯を剥がさないためにも
フロス使用は頻度を落として
使い方も相当ソフトにやったほうが良さそうです。
まとめ:1週間でほぼ慣れてきます(むしろ慣れに注意?)
このように、慣れてくると
仮歯をつけているのを忘れそうになります…。
おかげさまでとても自然に生活できています。
仮歯は、最終的につけるセラミック歯ほど
接着が強くないそうで
ナッツや氷、煎餅、バゲット等あまり硬いものは
避けるようにとのご指導です。
私も慣れすぎて、
うっかり固いものを噛みちぎったりしないよう
極力、仮歯を大切に過ごさなければ。
一般的に、歯に被せ物をするというと
元の歯の表面にある、丈夫なエナメル質を
かなり削って取り付けることが殆どですが
TS先生は
元の歯をあまり削らずにつけてくださいます。
さぞ難しい技術なのだろうと思いますが
長い目で見ても
その方が歯にやさしいですよね…。
この仮歯はやさしさでできているんですよ、きっと。
来月から、歯を動かし始めます!
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