仮歯生活にもだいぶ慣れてきたところで
いよいよ歯を動かす工程です。
歯科矯正用アンカースクリューを
顎に埋込していきます。
今回は、下顎に矯正用アンカースクリューを
埋め込みましたので、
手術の流れや術後の注意点、日常生活への
影響についてまとめました。
矯正前に各種検査を実施。CT、レントゲン、3Dデータなど
矯正のスタートにあたっては
顎リハビリ後のCT等々を撮り直し
顎や歯根の状態をチェックするところから始まりました。
◾️CTスキャンで顎の骨や歯根の状態をチェック
◾️レントゲンで噛み合わせ位置を確認
◾️3Dデータでアンカー位置のシミュレーション など
例えば…
歯がすり減ってしまっていた分
噛むために頑張ろうと
伸び出してきていた歯があると、
根っこが浅くなってて分かるそうです。
(歯って背伸びするんだ…健気ですね)
出過ぎている歯は、中に押し戻すように矯正しておき
(歯を顎の中に押し戻せるという人体の不思議)
後につけるセラミックの歯で正しい高さを出して
最終的に望ましい噛み合わせを作ります。
矯正用アンカースクリューとは?仕組みと役割
歯科矯正用のアンカースクリューとは
顎の骨に直接打ち込むピンみたいなものらしく、
それを顎のどこに打ち込むか
(歯にどんな力をかけていくか)も大事なので、
検査結果を元に諸々計算してくださったそうです。
確かに…適切な場所にピンを打たないと
思うように歯を動かせないだろう。
尚且つ、歯の根っこも避けて刺さなきゃいけない。
CTやレントゲンで下顎の状態まで確認できるとは
便利な時代です。
しかも3Dデータでシミュレーションできるなんて
デジデジ時代最高。そういうの大好きです。
局所麻酔で、2本のピンを埋め込んで頂きました。
各種検査の結果、下顎の一番奥、歯の根元付近に
左右1本ずつのピンを埋め込むことになりました。
アンカーの埋込はT先生の施術です。
T先生は最初
私は「口の中の肉が少ない」から
やりやすいとおっしゃっていました。
普段よく噛んでる(噛み締めてる)から
鍛えられてて、口腔内の贅肉が少ないのでしょうか。
50年間、生きてきて「肉が少ない」などと
初めて言われて、ちょっと感動。
もう一生言われないと思います。
基本的に、丸々と福々しく生きておりますゆえ。
いや、肉が少ないのは良かったのですが…
予想以上に、私の顎の骨が硬かったらしくて
(10段階でいうと、7とか8とか)
ピンを埋め込むのは相当力が要る作業だったようです。
(なんかすみません…)
普段よく噛んでる(噛み締めてる)から
鍛えられてて、骨が丈夫なのでしょうか。
10月下旬。
局所麻酔で、1時間しないで終了したと思います。
埋込中は痛くもなく…(硬そうだったのに)
さすがT先生です。
術後の痛みとケア:食事と歯磨きの注意点
矯正3回目とはいえ、アンカースクリューを
埋め込むのは私も初めてでした。
手術後の経過を少し書いておきます。
最初のうちは安静時も痛い
局所麻酔が切れる前から、ロキソニンを服用。
翌日、薬が切れた頃に、下顎の両側に
グイーンと鈍痛がきて、かなり痛かったため
5日程ロキソニンを飲み続けて過ごしました。
ま、骨折したようなものだと思えば良いのかも?
そもそも骨自体には神経がないので
切ろうが削ろうがピンを埋めようが
骨は痛くないはず。
(既に骨隆起を4つ切った実感でもあり)
歯肉や、骨を覆う骨膜などの組織が傷んでの
痛覚だと思うんですが…不思議な鈍痛でした。
顎の両側にずーん、ときます。
2〜3週間程は、食べ物が当たらないように気を付ける
あとは、ピンの周りが落ち着くまでは、
食事の際に、食べ物でピンを押さないよう
気をつけねばなりません。
ピン付近にモノが当たると
うあってなるほど痛いのです。
食べ物を一度にたくさん口に入れないで
できるだけ前の方で噛んで食事をします。
ほろほろ崩れるもの、
お米(卵かけご飯)などは楽に食べられますが、
キュウリやリンゴ、ブロッコリーなど
前歯だけだと食べづらい物は避けました。
ピンに引っかかりやすい繊維質の食物も避けます。
(引っかかったのを取るのが痛い!)
2〜3週間くらいはピンを気にしつつ
食事をしていました。
1ヶ月間、歯ブラシは、穂先が細く柔らかいものに変更
普段は割と、ゴリゴリ歯磨きしたいので
硬めの歯ブラシを使っているのですが、
術後1ヶ月くらいは
穂先の柔らかい歯ブラシに変えていました。
というのも、一度うっかり
かための歯ブラシでピンのそばに触れたら
ものすごく痛かったので…
骨隆起手術の時に用意していた
柔らか歯ブラシが、今回も大活躍です。
1ヶ月ほど経って…
初めてのアンカースクリュー手術で
少し緊張しましたが(痛いのダメで…)
術後はT先生のおかげでしっかりケアできました。
傷が落ち着いて
アンカースクリューが骨に根付いたら
今度はこのピンにゴムをかけて
矯正を始めます。
しかし実はまだ少しピンの周りに痛みがあって…
自分は、傷の治りが遅いタイプなので
いつものことなのですがね。
明日、T先生の診察の際に
進めるペースをどうするか
相談してみましょう。
急ぐ旅ではございませんから。
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